最近では、テレビゲームやインターネットなどの普及で、気軽にオンラインでも将棋を指しやすくなりました。

ですがその反面、子どもたちが自分の手で駒を触り、カチッと鳴る盤の音を聞き、盤を挟んだ相手と向かいあい、相手の表情・仕草・呼吸・手の震え、それらを五感で感じる機会はより貴重なものとなりました。

将棋とは、人と人で育んでいくコミュニケーションのゲームであると、僕は考えています。

あおいほし将棋道場では、棋力（将棋の強さ）を向上させること以上に、将棋を通じた子ども同士のかかわりあいや、先生とのゆったりとしたやりとりを大切にしています。

また子どもたちには、将棋を通じてたくさんの悔しい思いを味わってほしいと考えています。自分が勝つために一生懸命考えてたくさん工夫したにもかかわらず、負けてしまう。そんな経験です。

100回も負けて、失敗や挫折を繰り返し経験することで、やっと101回目に勝つ喜びを味わってほしいです。

もちろん将棋を指したことがなくても、駒に触ったことがなくても大丈夫です。

将棋というゲームを通じて、子どもたちの自己表現力や思考力を一歩ずつ着実に育んでいきます。

講師：浦辺 収元